【フィトンチッドとは】
〚フィトンチッド〛
この言葉、聞いたことありますか?
森の中の植物天然成分、それがフィトンチッド。
身動きできない植物たちが、害虫や病原菌などから自分の身を守るために出す
揮発性物質のことを言います。
その主要な成分は、テルペン類と呼ばれる天然有機化合物です。
森林の中を歩くとすがすがしい気分になりませんか? それは、このフィトンチッド成分が私達を癒してくれるからなのです。
私達に様々な良い働きをしてくれることがわかってきました。 |
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【 様々な良い働き 】
◇ 空気中には、自動車の排出ガスのような、空気をよごす物質がたくさんうかんでいます。木々の葉は、これらの物質を吸いこんだり、付着させたりして、空気をきれいにします。
◇ 木々の緑は、二酸化炭素を吸い、人にとってなくてはならない新鮮な酸素を放出します。 この新鮮な酸素をふくむ空気は、人間の内臓のはたらきを活発にします。それで、私たちは、つかれがとれて、生き生きとしてくるのです。
◇ 森林のにおいについては、最近が増えるのを防ぐはたらきがあることが昔から知られていて、日常生活に利用されてきました。 「かしわもち」や「桜もち」の葉は、においや外観が風味をそえるだけでなく、かびや細菌が入り込むのを防ぐので、昔から用いられてきました。
教育出版 ひろがる言葉 小学国語6上 「森林のはたらきと健康」谷田貝光克 文より抜粋 ※ 谷田貝先生より掲載許可を頂いております。
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